引き戸に鍵を後付けしたい人必見|この記事でわかること
鍵の24時間編集部
✦ 公開日: 2025年7月25日 ↻ 更新日: 2025年7月28日

「引き戸に鍵を後付けしたいけど、どんな鍵を選べばいいのか分からない」
そんなお悩みをお持ちの方は多いのではないでしょうか。
引き戸は便利な反面、標準の鍵が付いて付いていなかったり、簡易的なロックしかないケースも多く、防犯面で不安を感じやすいものです。
そこで本記事では、
・引き戸の種類別におすすめの鍵
・召し合わせ錠・戸先錠・補助錠の取り付け手順
・自分でできない場合の対処法
を徹底解説します。
「自分でできる後付け手順を知りたい」「無理なときはどうすればいい?」そんな方に向けた実践的なガイドです。
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引き戸については、こちらのコラムでも詳しくまとめていますので、あわせてご覧ください。
目次
引き戸の種類別|おすすめの鍵と後付け手順リンク一覧
引き戸とひとことで言っても、実は種類によって取り付けられる鍵のタイプが異なります。
間違った鍵を選んでしまうと「取り付けできない」「施錠しづらい」といった失敗の元に…
そこでまずは、自分の引き戸の種類に合った鍵をチェックしましょう。
種類 | 参考画像 | 特徴 | おすすめの鍵 | リンク |
---|---|---|---|---|
片引き戸 | ![]() |
1枚の戸を横に スライドして開閉 |
戸先錠、インセット錠、鎌錠 | 手順を見る |
引き違い戸 | ![]() |
2枚の戸が左右に スライドして交差 |
召し合わせ錠、戸先鎌錠、補助錠 | 手順を見る |
3枚引き戸 | ![]() |
3枚の戸で広く 開けられる |
戸先錠、補助錠 | 手順を見る |
両引き戸 (引き分け戸) |
![]() |
左右に戸を引いて 中央から開閉 |
召し合わせ錠、補助錠(両開き対応) | 手順を見る |
折れ戸 | ![]() |
戸が折れて開く 省スペース型 |
補助錠(面付け型) | 手順を見る |
必要な工具と部材

まずは準備から。引き戸の後付け・交換には、画像の工具と部材が必要です。
事前にこれらを揃えておくと、スムーズに作業が進みます。
召し合わせ錠の取り付け手順|引き違い戸・両引き戸向け

引き違い戸や両引き戸には、「召し合わせ錠」が定番の後付け鍵です。
扉同士が重なる部分に設置するため、扉をしっかり固定しながら、防犯性を高めることができます。
ここでは、召し合わせ錠の取り付けに必要な道具から、実際の作業手順、注意すべきポイントまで詳しく解説していきます。
錠の設置位置を確認する

召し合わせ錠は、引き戸を閉めたときの「扉の重なり部分」に設置します。
ここで設置位置がズレてしまうと、鍵が噛み合わず使えなくなるので、慎重に測ることが重要です。
位置を確認したら、マスキングテープや鉛筆でマーキングしましょう。
召し合わせ錠を取り付ける

召し合わせ錠は、2枚の引き戸を施錠するための鍵で、扉の重なり部分に取り付けます。
今回は新規の後付けを想定した手順を解説しますが、同じ型番・サイズの召し合わせ錠を「交換」するだけであれば、既存の穴やビスの位置を活かせるため、穴あけ加工は不要です。
錠本体の設置

マーキングした位置に、電動ドリルやホールソーで穴を開けます。

穴が開いたら、錠本体を扉に合わせ、付属のネジでしっかり固定します。
このとき、水平・垂直がズレていないか確認しながら進めると安心です。
受け金具の位置合わせと取り付け

同様の手順で、室内側も扉を閉めた状態で、受け金具がしっかり噛み合うように位置を調整します。
位置が決まったら、こちらも同様に下穴を開けたうえでビスでしっかり固定します。
噛み合わせの最終確認

取り付けが完了したら、実際に施錠・解錠を何度か繰り返して噛み合わせを確認します。
しっかり噛み合って、ガタつきやズレがないか確認することが重要です。
取り付け時の注意・ポイント

召し合わせ錠の取り付け時には、以下のポイントに注意しましょう。
- 設置位置がズレると鍵がかからない
- 扉の材質に適したドリルやネジを使う
- 力任せに穴を開けない(扉の割れ・歪み防止)
- 防犯性を高めたい場合は補助錠との併用も検討
また、どうしても自信がない場合は、無理せず、鍵の専門業者に依頼するのも一つの方法です。
戸先錠の取り付け手順|片引き戸・引き違い戸・3枚引き戸向け

戸先錠(とさきじょう)は、扉の端(戸先)に設置するタイプの鍵で、片引き戸・引き違い戸・3枚引き戸など幅広い引き戸に後付けが可能です。
後付けの場合は扉に穴あけやビス止めの加工が必要ですが、手順を守ればDIYでも問題なく取り付けられます。
加工位置の計測とマーキング
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扉の端(戸先)に錠本体をあてがい、設置位置を決めて、鉛筆やテープでマーキングします。
設置する位置によって、施錠時の使いやすさや鍵のかかりやすさが変わるため慎重に計測しましょう。
戸先錠を取り付ける

マーキングが済んだら、いよいよ取り付け作業に入ります。
ここでは、扉の戸先に錠本体を取り付ける工程と、枠や隣の扉にかんぬき用の穴を開ける工程を順に解説します。
なお、すでに同じサイズ・型番の戸先錠を交換する場合は、新たな穴あけや加工は基本的に不要です。
錠本体を取り付ける穴を開ける

マーキングした位置に、電動ドリルやホールソーで穴を開けます。
扉の厚みに応じて、穴の深さにも注意しましょう。
錠本体をビス止めする

下穴が開いたら、戸先錠の本体を扉の戸先に当て、付属ビスでしっかり固定します。
ビスを締める際は、本体が水平かつ垂直になっているか確認しながら作業しましょう。
突起部分が入る枠・隣の扉への穴あけ

戸先錠の鎌(突起部分)が差し込まれる位置を確認し、その位置をマーキングした後、電動ドリルなどで穴を開けます。
空いた穴に受け金具をビスで固定します。
動作確認と最終調整

取り付け後、扉を何度か開閉しながら、施錠・解錠の動きがスムーズかチェックします。
引っかかる場合は、枠側の穴の位置を調整したり、ビスの締め直しで微調整しましょう。
補助錠の取り付け手順|全ての引き戸・折れ戸向け

補助錠は、防犯性を高めたい方に特におすすめの後付け鍵です。
本来の鍵に加えて補助的に取り付けることで、「二重ロック」の効果があり、空き巣の侵入リスクを大きく減らすことができます。
補助錠の種類と特徴
補助錠にはいくつかの種類があり、扉の構造や目的に応じて選びましょう。
種類 | 参考画像 | 特徴 | 主な商品 |
---|---|---|---|
面付タイプ | ![]() |
後付けしやすくDIY向き | MIWA:NDRシリーズ WEST:916シリーズ |
貼り付けタイプ | ![]() |
穴あけ不要で簡単にできるが、耐久性はやや劣る | リールズホーム:プレミアムロック XINZY:ドアロック |
クレセント補助錠 | ![]() |
引き戸のクレセント上の近くに取り付け、追加施錠が可能 | WAKI:ワンタッチ・シマリ ノムラテック:鍵付きスライドロック |
取り付け前の確認事項

取り付け前に必ず確認しておきたいポイントは以下の通りです。
- 扉の材質や厚み:ビスがしっかり効くか確認
- 扉の開閉方向・位置:施錠時に操作しやすいか
- 既存の鍵の位置:補助錠との干渉がないか
補助錠を取り付ける

補助錠は、設置位置や固定方法によって防犯効果や使いやすさが大きく変わるため、手順をしっかり守って確実に取り付けましょう。
設置位置をマーキング

鍵の開閉操作がしやすく、かつ防犯効果の高い位置を決め、鉛筆やマスキングテープでマーキングします。
本来の鍵(メイン錠)との距離を取ることで防犯性が向上するので意識してみてください。
ビス穴の下穴を開ける

マーキングした部分に電動ドリルやホールソーで下穴を開けます。
本体をビスで固定する

下穴を開けたら、補助錠本体を付属のビスでしっかり固定します。
このとき、ビスを一気に締めすぎず、均等に仮止めして位置のズレを防ぐのがポイントです。
開閉の動作確認

取り付け後は、扉の開閉や補助錠の施錠・解錠がスムーズにできるか確認しましょう。
注意点と長持ちさせるポイント
補助錠は一度取り付ければ安心…というわけではありません。
以下のポイントに気を付けて補助錠を長持ちさせましょう。
- 定期的なネジの緩みチェック
- 貼り付けタイプは接着面の劣化確認
- 雨や湿気がかかる場所では防錆処理や樹脂カバー付きの製品を選ぶ
引き戸の鍵を自分で取り付けられない場合はどうする?
「やっぱり自分で取り付けるのは不安」
「道具もないし、失敗したら困る…」
鍵の取り付けや後付けは、無理に自分で作業せず、プロに依頼するのも一つの選択肢です。
ここでは、業者に依頼する場合の相場感や、相談すべき専門業者の種類について詳しく解説します。
業者に依頼する場合の費用感

引き戸の鍵を業者に取り付けてもらう場合は、作業内容や鍵の種類によって費用は変わります。
おおよその相場は以下の通りです。
作業内容 | 費用相場 |
---|---|
鍵の後付け(補助錠など簡易型) | 約8,000円〜 |
錠前の本格的な後付け(戸先錠・召し合わせ錠など) | 約15,000円〜 |
特殊な鍵や電子錠の取り付け | 約30,000円〜 |
※上記は地域や業者、扉の状態によって変動します。
また、扉に加工が必要な場合(穴あけ・枠の調整など)は追加費用が発生することもあるため、事前に見積もりを十分に確認することが大切です。
メーカー・鍵専門業者への相談方法
鍵の取り付けで不安がある場合は、まずはメーカーや鍵専門業者に相談してみましょう。
相談時には、以下の情報を伝えるとスムーズです。
- 扉の種類(片引き・引き違い・折れ戸など)
- 扉の材質・厚み
- 取り付けたい鍵の種類(決まっていれば)
よくある質問(FAQ)

- Q: 賃貸物件でも引き戸に鍵を後付けできますか?
- A: 賃貸物件でも「原状回復が可能な補助錠」や「粘着式タイプ」の鍵であれば、後付けできます。ドアや枠に穴を開けないタイプを選ぶことで、退去時のトラブルを避けられます。不安な場合は、事前に大家さんや管理会社に確認するのがおすすめです。

- Q: DIYで鍵を取り付けるのが不安です。失敗するとどうなりますか?
- A: 錠の位置や角度が少しでもズレてしまうと、うまく鍵がかからなかったり、扉が引っかかって開閉しづらくなることがあります。とくに金属製の扉など一度穴を開けてしまうと、やり直しが難しいケースも多いです。「失敗したら取り返しがつかないかも」と不安な方は、最初から鍵専門の業者にお願いした方が安心です。

- Q: 引き戸の鍵を後付けするだけで防犯性は十分ですか?
- A: 一つの鍵を後付けするだけでも防犯性は向上しますが、できれば「補助錠との併用」や「複数箇所のロック」などの対策を取るのが理想的です。侵入犯は“時間がかかる家”を避ける傾向にあるため、手間がかかる構造にすることが最大の防犯対策となります。
まとめ|引き戸の鍵後付けで防犯性と安心をアップ
引き戸の鍵を後付けすることで、防犯性を大きく高め、住まいや大切な空間をしっかり守れます。
扉の種類に合った鍵を選び、正しい取り付け手順を踏めばDIYでも十分対応可能です。
難しいと感じたら、無理せず専門業者に依頼して、確実な防犯対策を進めましょう。
引き戸の種類や鍵の選び方については、こちらのコラムでも詳しく紹介していますので、併せてご覧ください。
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実際の作業時には個々の状況により適切な方法が異なるため、ご自身で作業を行う場合には十分ご注意ください。
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